愛する心があれば誰でも心を開く
私は誰とでも気持ちがすっと通じます。お婆さんが来ればお婆さんと友達になり、子供たちが来れば子供たちとふざけたりして遊びます。相手が誰であっても、愛する心で接すればすべて通じるのです。
監獄暮らしといっても特に恐ろしくはありませんでした。経験があったからでしょうか。その上また、私は監房長と親しくなるのが上手です。二言三言話をすれば、どんな監房長でもすぐに友達となってしまいます。誰とでも友達になれるし、愛する心があれば誰でも心を開くようになっています。
訪ねてくる人には、三歳の子供であろうと腰の曲がった目の遠い老人であろうと、愛の心で敬拝し、天に対するように仕えました。年取ったお爺さん、お婆さんが訪ねてきても、夜遅くまで話をしました。
「なんだ、年を取った老人なので嫌だな」というような思いを持ったことは一度もありません。
人は誰でも尊いのです。人が尊いことにおいて、老若男女に差別はありません。